The Design of Future Things

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The Design of Future Things
Donald A. Norman
Basic Books, 2007

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ユーザインターフェイスの権威、Normanの新しい本。
以前読んだ彼の2冊はとても面白かった。"The Design of Everyday Things"で、human centered designの重要性を説き、"Emotional Design"で機能的だけではなく感情に訴えるプラスアルファが必要だと語った彼が、この本では未来のインテリジェントな機械と人間とのインタラクションのあり方について考えている。

マシンには人間の持つコンテキストを十分に理解できない以上、人間がコントロールするモードとマシンが自律的に動作するモードをスムースに行き来できる必要性や、リッチで直感的なフィードバックの重要性を様々な例を挙げて説明している。

読み終わった感想だが、以前の2冊に比べてインパクトは薄かった。すらすらと読めるがあまり残る部分がなかった。
自分の専門に近いので評価が厳しくなっていると思うが、テクノロジーの可能性の多様性に比べて、インタラクションの捉え方がコンサーバティブで広がりがない気がする。未来を語るときにはもっとぶっ飛んだ発想がないともの足りなく感じるのかも知れない。

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このページは、kjcが2008年4月23日 17:16に書いた記事です。

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