生まれたて

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予定日より2週間早い4月5日(水)14時17分、3166グラムの元気な男の子誕生。
我が家のQ太郎です。
出産当日から母子同室が基本なので、産まれて2時間ぐらいで、ベビー用のコットに入れられて
ベッドの脇に連れられてきました。いよいよ始まる「初めての」シリーズ。
おむつもおしりふきもすべて初めて扱うものばかり。

逆子のため帝王切開を予定していて、6日に入院、7日に手術の予定だった。
それが急に産気づいて緊急帝王切開も間に合わず逆子のまま自然分娩。
手術台の上で出産するという希なケースだった。

帝王切開でも立ち会いをさせてくれるという方針の産院だったため、手術室の外で
待機していたお父ちゃん。助産師さんに「ちょっとお待ちください!」と言われ、待っているうちに
とっとと産まれてしまったので立ち会いできず。
せっかく立ち会いクラスの両親学級も受講してくれたのに残念でした。
でもすぐに手術台のところに招き入れられて、生まれたてほかほかのQちゃんを抱っこ。
点滴か?というくらい出血したらしく、縫合にすごく時間がかかった(30分ぐらい)。

それにしてもこんな人間の形をしたものが私のお腹の中でつくられていたのだ。
しみじみと見て、いや~人間の身体とは不思議なものだ。

破水→入院→出産まで2時間17分というスピード出産で、普通初産なら10時間ぐらいかけて
やっと強くなる陣痛の痛みが30分ぐらいで一気にやってきて、病院到着と同時に激痛の波が。
手術室に移され、襲い来る痛みに耐える中、手術の準備が速効で進められる。
しかし内診した先生、子宮口が全開していてもう赤ちゃんのお尻が下りてきていると言ってる。

「切るより下から産んだ方が早いかも、産んでみますか?」とセンセイ。
「う、産めるものなら、はい!お願いします!」とこたえるのがせいいっぱいだった。

計画された予定はすべて一瞬のうちに覆される、それが出産。
とにかくこの痛みから逃れたい、それしか考えられない、というか考える思考能力なんて
吹っ飛びますよ、ええ。イタイんです、じんつーって。そして、すぽーん!と産まれたQちゃん。
帝王切開はいやだなぁという母の気持ちをさっして自力で出てきたのかい?
それとも、桜が散る前に産まれたかったのかな。
とにかく無事に産まれてくれてありがとう。

ちょうど、急流を下り、大海原にぽーんと投げ出されたようなかんじだった。
ラフティングってやったことないけどこんなかんじかな~とベッドに横たわって考えていた。
産まれた後は、静寂と平和。親子とも無事だったことに感謝。

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このページは、hirocが2006年7月 1日 18:00に書いた記事です。

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