2008年11月アーカイブ

摩耶山の紅葉

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夏のまだ暑い頃、お父ちゃんの高校の同窓会の案内状が届いた。
11月15日の土曜日に、京都市内で。
久しぶり?と聞くと、卒業以来一度もやったことがないという。
卒業以来・・・それは結構な年月だ。20ん年・・

ここにきて、誰か声を上げた人がいたのだろうけれど
良く今の住所がわかったものだなぁと驚く。
さらに感心したのは住所録の管理だ。
住所が変更になった場合の連絡先は幹事役の同級生などではなく
「幹事サービス」の会社のURLが書かれているのだという。
むーん、時代は変わった。

同窓会に出席することにして、せっかく京都に行くなら、この夏に訪れた神戸の山の上の
ホテルに両親を誘って行こうということになった。
山のてっぺんにひっそりと建ち、夜には神戸の夜景を一望できる
眺めのすばらしいホテルだ。この時期、山の上はもう紅葉が始まっている。

14日(金)、おじろを預け、品川から新幹線に乗る。
公共の乗り物に乗り慣れてきたせいか、あまり騒がなくなったなと思う。
10月に一人でQたろ連れて京都往復したときも、それほど困らなかった。

「お家や車じゃないから静かにしようね」というと、まぁおとなしくしていてくれる。
7月に浜松に行ったときは、しーっと指をたてると「なんでー!?」とか
「あ゛ーーーー!」とか、わざと大きな声で叫んでいたことを思うと、成長だ。

新幹線を新大阪で下りて、梅田で待ち合わせ。
お昼を食べて、阪急電車に揺られて六甲へと向かう。
ここからケーブルカーとロープウエーを乗り継いで宿を目指す。

ロープウエー乗り場。ケーブルカーで登ってきた山の中間駅で標高は300メートル
ぐらいだろうか。背景の山はきれいに色づいている。

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やはりモミジは鮮やか~

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山頂は標高690メートル。ホテルまでの遊歩道は整備されているものの
アップダウンがあってちょっと大変だった。
おじいちゃんは足が少し悪いのでサポートして歩くおばあちゃん。
テニスもプレーするくらい健脚なスーパーおばあちゃん、さすがだ。

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Qたろは「おじいちゃんおばあちゃん、がんばって~!」と激励しながら
遅れ気味のおばあちゃんたちとの間を行ったり来たり。
東京からここまで、そうとうな運動量だったと思うが、衰えることを知らない
こちらもスーパー幼児。
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紅葉の朱色が得もいわれず美しい。
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ススキの向こうには神戸の街。
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たわわになる柿。柿は民家の庭に生えているものだと思っていたけど
山にも生えてるんだ。甘いのかなぁ。
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ホテルの窓からの眺め。山に囲まれて周囲には何もない。
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急病になった場合麓から来る救急車は1時間はかかるのではないだろうか。
ホテルに問い合わせをしようとして電話して、いくら待っても
出ないときがあって「シャイニングでは!?」と
ちょっとドキドキしたけど、だいじょうぶだった。

夜景撮影に挑戦。
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この日は夕方から雲がでてきてちょっと霞んでしまったが
ちょうど6時頃に十六夜の月が山の上にぽっかりと昇ったところを見ることができた。
冬の晴れた日なら星もさぞたくさん見えることだろう。

伏見とうがらし

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京都のお母さんから荷物が届いた。
中には、生のとうがらしが2袋。どっさりある。

このとうがらし。伏見とうがらしといって、普通のとうがらしよりも長くて甘みがあり、焼いても炒めてもおいしい。京都に遊びに行ったときにお母さんがじゃこと炊いてくれたものを私がもりもり食べながら、「東京では売っていないんですよ~」という話をしたから、わざわざ送ってくれたのだ。
箱の中には他にも筍の佃煮やお茶などが入っている。ありがたいなぁ。

大量なのでへた取りをQたろに手伝ってもらった。

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とうがらしは、まず縦に割って種を取り除いて二つに切る。
ごま油を鍋に熱してとうがらしを炒め、油が回ったら酒を振り、じゃこを投入。
水を少しだけ足し、砂糖少々と醤油で味付け。あまり煮込まずに、最後にもう一度
ごま油をたらして風味を良くし、ざっと混ぜて煮汁に浸したまま置いておく。

ビールのつまみにもなるし、ご飯も進む一品。

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ごちそうさまでした。
ちなみにこのとうがらしには、シシトウのようなハズレ(当たり?)の辛いものはないらしい(残念)。

初めての歯科

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11/4(火)に区の歯科検診があった。
区役所の保健センターで行われるもので、住んでいる区では1歳半から半年ごとに案内が来る。

朝、でる前に歯磨きしてから行くのだが、歯科衛生士さんが赤い液を塗って
磨き残しを指摘して、またそこで歯磨きをする。
さらに次に衛生士さんがデモンストレーションのようにやって見せてくれるため
子供にとってその朝だけで3回歯磨きしなくてはならないので、ちょっと不憫な朝だ。

が、今日は自分がやってみせるところまでで
「よくできてますよ~これからもがんばりましょう」で終わり、一回分減った。ほっ。
まぁそれもこれも、日頃ひっくり返される度に
「やーやー!(いやという意味)はみがきしないいいい!」
と暴れるのに、最後まで神妙にして口を「あーん」していてくれたからであり
毎日ぜんぜんこんなにうまくいってない。格闘の日々である。

しかし喜びもつかの間。
歯科医による歯のチェックで、歯の表面が少し白っぽくなってきているから
注意しましょうと指導があった。

おやつはあげていますか?
いや、おやつはほとんどあげていない。
思い当たる節は、ジュースだ。欲しがるとあまり気にせず与えていた。

ただ、これまでの健診(区と保育園で3ヶ月に一度)で何も言われなかったため
歯の状態が悪いなんて考えたこともなかった。
よくない状態になりつつあると知り、フッ素を塗布するとある程度虫歯予防に
有効とのことなので、次の週に予約を入れた。

11/12(水)の朝行くと、予約一人につき20分~30分かけて
歯磨き指導、歯のクリーニング、フッ素塗布をやってくれる。
前回の歯科検診では号泣していたQたろうも、今回はやさしいお姉さんだったせいか
クリーニングもフッ素塗布も泣かずに我慢していた。えらい。

ところが。下の前歯の歯茎が少しおかしいですね、とおっしゃる。
そういわれてみれば、一本だけ歯茎が少しへこんでいる。
「ぶつけちゃったのかしらね」と言いながら、歯を指で少し押してみると
「あら、少し動くみたいね」ええ??

もう一人のベテランらしき人が見にきてくれて、やはりこの前歯は
おかしいということになった。
ちゃんとしたところで診てもらったほうがいいということで紹介された
大学病院の小児歯科に、次の朝さっそく予約を入れた。

11/13(水)
少々道に迷いながらも病院の歯科に到着。
寒い冬晴れの朝で、環七のちょっと開けたところから富士山がきれいに見えている。
てっぺんは雪をかぶって真っ白だ。タクシーの運転手さんが、「今年初めてですよ」と
言っていた。

受付を済ませて小児歯科の階へ。
チェックしてもらった後、ここでも歯磨きを指導してもらいつつ
歯の状態をみてもらうと、やはりぐらついている。
診察台で神妙に歯ブラシしてもらっているが、えらい。泣かないでいる。
しかしQたろが我慢できたのはここまでだった。

その後レントゲンを撮りに行ったが、これは号泣。
ガードのための重いエプロンをさせらて仰向けに寝かされ
トイレットペーパーの筒のようなカメラが迫ってくるのが恐ろしかったのらしい。

撮影後、再度小児歯科へ。写真を見ながらの説明によると
どうやら、下の前歯の骨がうまく形成されていないということが判明した。
原因は、転んだか何かの際にぶつけた衝撃によるものらしい。
先生曰く、「見落とすことが多いんです。
子供はよく泣きますからどれが何かわからないことが多いんですよ。
特に歯茎などの場合は血が出なければ大人にはわかりませんから」

そして痛みが去ってしまえば、何事もなく過ごしてしまうことになり
見た目だけではわからないため、歯科検診では見過ごされてしまうのだそうだ。
それが今回、フッ素塗布をお願いしたことで見つけてもらったのは幸運だったと言える。

しかし、事態はよろしくない。
歯がいつ抜けてもおかしくない深刻な状態だ。
これなら、虫歯ですと言われたほうがいくらかマシというものだ。
がっくりとショックと動揺を隠しきれない私に
先生は「乳歯の、しかも今のうちに分かったのは良かったですよ。」と励ましてくれる。
もしかしたら永久歯の生え替わりの時に改善されるかもしれない。
でも8年後ぐらいのことだけど。

処置として、その危険箇所のみボンドのようなものでコーティングして、
様子を見ることになった。
日頃の注意として、お肉のような固い食べ物を引きちぎることはさせないこと、
衝撃をなるべく与えないことなど指導があるが、しかし根本的な治療はないらしい。

もちろんノリを塗って乾くまで、号泣だったのは言うまでもない・・・
ボンドが焼けるようないやぁ~な匂いだし、何されるかわからないし、
痛くないけど泣いちゃうよねぇ。塗った後乾くまでそのまま口を開けさせられて
待たなければならない。これがまた長い。
7分間。カップヌードルだってのびちゃうよぉ。

ようやく終了のピピピが鳴り、抱き上げるとものすごい汗だった。
良くできましたのシールをお姉さんからもらい、
一週間後に再診の予約を入れてもらった。

再診の20日(木)。
2度目の検診に行ってきた。
別の男の先生だった。治療の方向性が決まってくるまでいろんな先生に
コロコロ変わります、とは前回の先生に言われていたので特に気にしなかったのだが
やはり、子供にとって「おじさま」って結構鬼門だったりする。
それだけではないだろうけれど、もう診察台に寝かせられただけで
泣き出してしまった。そらそーだよね。前回の記憶がよみがえるよね・・・

この一週間の間に、ノリが少し剥がれてしまったが、
肝心な部分には残っているからあまり問題ないと言われる。
歯の表面に付着した汚れを落とす処置をしてもらい、すっきり。
次回は二週間後で約束をして帰ってきた。

しかし次の日、朝ご飯を食べているとき
「とれちゃったよ」と言って見せてくれた指先を見ると、ノリの固まり。
あらら、全部取れてしまったのだ。
予約は二週間後だし、念のため小児歯科に電話を入れると
次の日の土曜日に来てくれということで、今日はお父さんも一緒に
行ってきた。初診の時の先生である。

ノリが取れるのは別に大丈夫ですよ、わざわざ来なくて良かったのに。といわれる。
自然に取れるものだとは聞いてなかったから電話で確認したつもりだったけど。
まぁ、その時に来なくていいと言われてもいずれにしても心配で来ていただろう。

ノリ自体はそれほど強く固定するものではないから、「おまじない」のような
ものだ。それでなくても日々成長する子供のこと、長く固めておくわけには
いかない。逆にノリが気になって指で剥がそうとしてしまう子もいるということで
歯に刺激を与えてしまい、かえって逆効果になることもあるらしい。
「どうしますか?」と聞かれても、素人にはわからんよ先生。

とりあえず、おまじないでも無いよりマシだろうということで、
もう一度ノリ付けをお願いした。乾かす時間が終わる頃
「前回は裏にもがっつり付けましたけど今回は表だけ薄めに付けておきました。
気にするようだと良くありませんから。」
と、号泣する子供を押さえながら説明がある。
むむ。そういう方針は塗る前に言うべきではないだろうか。
同じ10分我慢させるなら、私はがっつり付けてもらいたかった。
確かに気ににならない程度にして固定できるならそれに越したことはないけど。

ノリを付ける処置だけしてもらい病院を出る。
この日も冷え込みの強いスカっと晴れた朝だった。
先日よりも空が青く澄み渡り、さらに富士山の雪がまぶしく美しい。

朝ご飯にミスタードーナツに入り、富士山の見える席に陣取る。
甘いものが苦手な私は飲茶の汁麺とソーセージパイ、お父さんは甘いドーナツ。
Qたろはドーナツには見向きもせず、「これたべる!」と、麺にとりかかる。
一人でどんぶり一杯全部平らげてしまった。

しかし、かわいそうなことになってしまった。
本当に申し訳ない。元気に食べる様子を見ながら心でわびる。
こんなことなら、激しく転んだと思ったときにちゃんと歯科医を受診するべきだった。
今となっては遅いけど、そのときにちゃんと診てもらう機会を与えていれば
もう少し改善されていたかもしれないと思うと悔やまれる。
しかし今さら悔やんでも仕方がない。
今できることは、できる限り今の歯を保護していくことだ。
そして、ノリはその日のうちに取れてしまった。ガクリ・・

一つだけ、光が見えてきた(?)のは日頃の歯磨きだ。
この歯科騒動で、すっかり普段の歯磨きがスムーズになった。
「これやらないと、歯医者さんで大変な思いすることになるんだよ!
歯が抜けちゃったらずーっとおまえが困るんだよ!」というと
私の気迫が伝わるのか、神妙に歯磨きさせてくれるようになった。
ようは、その気迫が足りなかったのだな(笑)

観覧車克服

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10月18日(土)

海浜公園の観覧車。いつも見上げるだけで乗ったことはなかった。
足が地に着かないと怖がるQたろのこと、ブランコすらダメだから
ましてや観覧車など・・・というのもあり。
7月の神戸のロープウエーも、動き出したとたんに「下りるぅ~!」と泣き叫んだっけ。

さてその観覧車。夏の間は暑そうだけど、今頃の季節なら気持ちいいかも。と、
乗ってみることにした。チケット 700 円を買っていざ乗り場へ。

乗る前から私にしがみついて離れない。
ゆっくりと動き出して、だんだんと高くなり、景色が変わると
案の定「下りるぅ~」と涙声。

最初はかなり緊張。
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しかしここでは強い味方があった。
すぐ下に駅があり、電車が通るのが良く見える。
「ほらほら、電車だよ!」ガタンゴトンと軽快な音が聞こえてくる。
すると気がそがれたのか、少しリラックスしてきた。


笑って~と言うと、笑顔の努力はするがかなり引きつっている。
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「高いねぇ」とか「海が見えるねぇ」とか発言する余裕も出てきて
最後は満面の笑み。
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ゆっくり動くのと、揺れが少なかった点が良かったのだろうか。
まずは「足が地についてなくてもだいじょうぶ」になったのは
めでたしめでたし。

そして、2週間後の11月1日にもう一度乗ってみた。
風の強い日で、きっと遠くまで見渡せるだろうってことで。

もう最初からへっちゃらでこの余裕。

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しかし何で笑顔~と言うと猪木の顔になるのだろうか。
真冬はもっと空気が澄んで、遠くの山まで見えるかな。


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