ばぁばとお散歩

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久しぶりにばぁばが東京に遊びに来た。
兄夫婦が娘のところに来るついでに乗っけてきてもらったのだ。

Qたろが生まれた頃は何度か手伝いに来てもらったものだけど
その後こちらも落ち着いてきたし、やっぱりじいちゃん置いて出てこられないしで
なかなか来る機会がなかった。

お天気の良いこどもの日。暖かい日で、近所の公園にお散歩に行った。
ばぁばがプレゼントしてくれたバケツとスコップを持って遊歩道を歩く。
ばぁばは腰が悪いのでこの手押し車がないと歩けない。

P1000616.JPG

お花が好きなQたろは、花壇に来ると
「おあな!おあな!(お花)」と花びらを触ろうとする。
「触っちゃだめよ~お花は見て楽しむの~」
毎回繰り返されるこのやりとり。

P1000618.JPG

花が散って落ちているのを見ても「おあな~」
これは「花びらだよ」と教えると「おあなびら」と言うようになった。

お花びら。

お花には「お」がついてもいいけど、花びらに「お」はつけない。
これはどうやって教えるのだろう。私的にはこのかわいい間違いは
続けてくれてもいいんだけど・・

「おみず、おみず」と水たまりを指さして言っているので
「水たまりだよ」と教える。そうだ。
水も「お」がついてもいいけど、水たまりには「お」はつかない。
日本語は難しい。

さて、遊歩道の脇にある公園のすみっこで砂遊び。
砂をスコップですくって、まく!
砂をスコップですくって、まく!
いたく気に入ったらしくエンドレスに遊んでいた。

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驚いたのは、家に帰っておむつ替えしたとき。
おむつの中まで砂がじゃりじゃりだった。
下着の上にズボンはいてさらに上着が上からかぶっていたのに
いったいどこから砂を入れたんだ~?
頭からかぶったに違いない。

次の日母は一人で新幹線で帰宅。
駅までの道も朝のおじろの散歩で確認してきたらしい。
一人で恵比寿で乗り換えて、東京駅まで。覚えていたみたい。
よかったぁ。

1月に父が他界して、母は何もやる気がせず毎日をぼんやり過ごしていたふうだ。
外に出る気がしなくて、何をするのもイヤで、どっぷりと落ち込んでしまったらしい。
50年も隣にいた人が、ある日突然いなくなるその喪失感は
計り知れない物がある。私には想像がつかない。

日常の会話がなくなるのが寂しいという。
いくら毎日のようにメールや電話で話していても、やはり遠くにいるというのは
大きな隔たりがあるのだ。そういう通信のやりとりじゃだめなんだよなぁ。
ご近所のうわさ話や、愚痴や、ちょっとしたたわいのない話を、
家事の合間にちょっと話しかける相手。
父はあまり反応しないむっつりおやじだったが
たとえ何の返事もなくても、そうやって話しかけることで
日々の心の中のストレスが解消されているのだと思う。

で、この短い東京滞在から帰ってからの声が明るかった。
QちゃんとOちゃんに元気をもらった!

畑仕事をする気にもなったらしい。ばあちゃんの野菜はおいしい。
じーちゃんがいなくなったのは寂しいだろうけど
気兼ねなく東京に出てこられるようになったんだというふうに考えて
元気でいてほしい。

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この記事について

このページは、hirocが2008年5月25日 06:20に書いた記事です。

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