公開レッスン見学

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先日の公演は逃してしまったけど、バレエ団の公開レッスンが行われるということで
茅ヶ崎まで行ってきた。茅ヶ崎といえばサザンオールスターズ!(くらいの知識しかない)
でも車では行ったことあるけど、電車だとどう行けばいいのだ。

私を知っている人なら「電車で行くの!?」と驚かれそうだ。
なにせどこに行くにも車人間だったワタシ。そう、車を所有するようになってこの10数年。
通勤も田舎なので車、犬もいるし電車はあり得ないのだ。
そんなこんなで乗らなくなった東京の交通網は最近複雑を極めていて
乗ったことのない路線も多数ある。
しかし、喜ぶからなぁと思うと、腰の痛みを押して頑張ってしまうのがオヤというものらしい。
ああ、こういうところでも、子育ては若いうちに・・・・と思ってしまう(特に腰が)。

今回は初めての湘南新宿ラインに挑戦してみることにした。
恵比寿から乗り換えなしで茅ヶ崎まで行けるらしい。

まずは恵比寿まで送ってもらい、お昼ご飯用におむすびを調達し
切符を購入。ここのところ、カードで乗っているので久しぶりに紙の切符を手にする。
そしてグリーン車はなお快適というお父ちゃんのアドバイスによりグリーン券 750 円を購入。
これは車内でも購入できるけど250 円高くなるので事前に買っておいた方がお得になる。

ついでに改札口を入るとすぐ左手にある焼き栗を購入。粒の大きな栗でおいしいよね~
小さいパックをおやつ用に、少し大きいのをおみやげ用に買っていざホームへ。

見た目は普通の電車だけど、グリーン車の車両のみ2階建てになっていて
座席も新幹線ぽく2列ずつ両側に並んでいる。

発車するとすぐに検札の車掌さん(女性)がやってきてグリーン券の有無をチェックされる。
飲み物やおつまみなどの詰まったバッグを抱えて売っていた。車内販売もあるんだなぁ。

車掌さんが検札を終えて出て行くと、やがて自分の座席の上のランプが赤から緑に変わった。
ちゃんと切符を持って乗っていることがこれでわかるようになっている。
「でんきついてるね~」天井を見ながらつぶやくQたろ。よく見てるねぇ。
Suica でグリーン券を買っていれば、そのランプにかざすだけで緑に変わり検札の必要がない。
世の中いろいろと進化しているなぁ~!

焼き栗とジュースでおやつタイム。

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湘南新宿ラインは大崎を超えたあたりで新幹線と平行して走るところがあって、
ときどき新幹線が通るのが見える。
Qたろの「あっ新幹線!」の声に見てみると確かにかなり近いところを通っていて迫力がある。
横浜まではその他にもたくさんの路線が通っていて、電車を見る度に
「あれなあに?」「でんしゃだよぅ」と自問自答したりしていた。

茅ヶ崎到着。駅から徒歩8分の道中はもちろん抱っこ。
1歳過ぎの歩き始めの頃は、抱っこをいやがっていつでもよたよた歩きたがったものだけど
(最長不倒距離10メートルぐらい)
かなり長距離歩ける 2 歳の今(1キロぐらい平気で歩く)
歩きたいときと歩きたくないときがはっきりしている。
道中はいや。でも行った先では走り回る。といった具合。

市民文化会館のホールで友人と3年ぶりの再会。
「これか!?」とQたろを見て。「パパそっくりじゃ~ん!」
これは初めて言われた。お互い元気そうな様子を喜びつつ座席へ。

さて、舞台は初めての経験。
果たして静かにしていられるだろうか。
席につき、時間になって場内が暗くなり、舞台のカーテンがするすると上がると
「こわい~」と泣き出してしまった。

すかさず座席後方の「母子室」へ連れて行く。
中は6人ぐらい入れるスペースで、正面がガラス張りになっていて舞台を見ることができる。
会場の音はスピーカーで聞こえるけど、この中にいればどんなに泣きわめいても
外に音は漏れない。中にいる人は「お互い様」だ。
ところがQたろは中に入ったとたんにケロリとして静かになってしまった。
きょろきょろと周りを見回して安心すると、舞台にも目をやってダンスを見つめたりしている。
最初に真っ暗になって、ピアノの音が突然鳴り出して、びっくりしただけだったようだ。

一回目の休憩のときに元の席に戻ると、後はずーっと静かにしていた。
ホールの広い天井をすみずみまで観察し、全部真っ暗なのになんで「非常口」の
ライトだけ緑に光っているのか?とじーっと見つめる。
そして時々舞台を見る。
音楽が楽しいのと、小さな子供達のダンスもあって、結構楽しかったのかもしれない。
小さいクラスは4歳の子供から舞台に上がって、見よう見まねの踊り(お遊戯?)の
かわいらしいこと。間違ったり、男の子が女の子に手を引っ張られてリードされたり
会場からは笑いがわき起こる。

1:30開演で、3時半ぐらいまでは何とか目を開いていたけど、コッペリアの
ハイライトが始まる頃に、音楽をBGMにして抱っこしたまま眠ってしまった。
こういう雰囲気を味わう機会はなかなかないので、良い経験だったのでは
ないだろうか。ドン・キホーテのグランパドドゥも見られたし、小さい子供から
大学生まで、いろんな踊りが見られてこれはこれでとても良かった気がする。

帰り道、茅ヶ崎駅のホームで電車を待っていると、風が気持ちいい。
やはり浜風のせいかしら。

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この日はサザンビーチの花火大会で、下り電車が着くと度にたくさんの人が
下車してホームがいっぱいになるくらい。
帰りも湘南新宿ラインで帰ってきた。

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検札に来た車掌さん
「これは恵比寿に止まりませんよ。大崎で乗り換えるか渋谷まで行って戻るかしてください」
あら~そんなこととは知らず乗ってしまった。

「お子様は混んできたらお膝にお願いします。」と言って、窓側の座席のランプのみ
緑に点灯した。そうか、来るときは空いていたから2座席を緑に点灯してくれたんだなぁ。

窓側の席に座ってQたろを抱っこして座り、おむすびを食べさせていると
案の定、横浜駅でたくさん人が乗ってきてほぼ満員になる。
隣には崎陽軒のシュウマイ弁当を持ったお兄さんが座った。

しばらくすると、「次は~大崎~」のアナウンスが。はっ!
「たらこのごはんもっと食べるぅ」と口をツバメの子供のようにぱくぱくしているQたろに
「もう下りるよ!」と荷物を回収。早い~

大崎での乗り換え。渡り廊下の下を行き交う電車を眺める。

2008080217150000.jpg

成田エクスプレスも通過した。
「あれなあに?」「成田エクスプレスだよ」
「なりたえくすぷれす。あれのる?」
「今日は乗らないよ。成田に行くとき乗れるといいねぇ」
そういえば過去二回の成田行きは車だったな。

そういえば・・とここで気がつく。
近いものは「これなに?」で、遠いものは「あれなに?」と使い分けているらしい。
いちおう距離感で質問を変えているのだろうか。

山手線に乗り換えると、結婚式の披露宴帰りとおぼしきお兄さんが
お酒のにおいをぷんぷんさせながらさっと座席を譲ってくれた。
二人が座席を立ってくれたけど「抱っこしますからだいじょうぶですよ」と言うと
一人がまた座って話しかけてきた。

「かわいいっすねぇ~。電車が好きなんすかぁ~」
Qたろの 700 系ボールペンおもちゃを見て聞く。

「あ、外見たいんじゃないんですか?こっち座ります?」
私が座った端っこは窓が見えないから気を遣ってくれている。親切な酔っぱらいだ。
「ああ、見えますからだいじょうぶですよ」

「いやぁ、ボクのとこ、2ヶ月なんですよぉ」と顔をほころばせる。
どうやら2ヶ月の男の子の新米パパらしい。Qたろがニヤリと笑ったりすると
「ちょーかわいいっすねー!」と大きな声で喜ぶ。周囲の人も笑っている。
「いやーもう、帰りたくなっちゃった。これから二次会なんすけど、帰りてぇ~おれ帰っていい?」
と仲間に聞いている。「帰って風呂入れたい~!ボクの日課なんすよぉ!」

車内にくすくすと笑いが広がる。ああ酔っぱらい。
恵比寿でお礼を言って下りると「もう下りちゃうんですかぁぁぁ」
そして前に立っている女の子二人に「どうぞどうぞ!」と席を譲っていた。
明るい親切な酔っぱらいでこっちも笑ってしまった。
なんだか遠くに行ってきたような一日だったね。

コメント(2)

電車なおでかけして幸せだなぁ~
いつも車で移動していると、オトナだってたまの電車は楽しいものね。
あんな嬉しそうな顔されたら乗せてあげたくなるよねー。
見たものはもちろんだけど、音とか匂いとか、いろんなものがインプットされていくのねぇ・・・

そしていつか鉄男になるのだろーか(笑
そうなったら鉄道の旅をナビゲートしてもらおう~

喜ぶと思うとやっぱりついついね。

あんなに愛していた飛行機はどうしたの!?
というくらい、電車にはまってます。
明日お父ちゃんが北海道出張から帰ってくるから
お迎えがてら久々に羽田へ行くの。
飛行機を見せて愛を確かめてくるわ。

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この記事について

このページは、hirocが2008年8月 4日 07:18に書いた記事です。

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