久しぶりの羽田空港

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9日の土曜日は、北海道出張から帰ってくるお父ちゃんを迎えに羽田空港へ行ってきた。
久しぶりの羽田。最近すっかり鉄道少年になってしまったけど、その前は
飛行機にご執心で毎日飛行機の絵本を抱いて眠りについたものだった。
羽田にも飛行機を見に何度行ったことか。
あんなに愛していたのに、今やすっかり鉄ちゃんへの道へまっしぐら。
まだ飛行機に愛はあるのかしら。

7時頃到着する便なので、お迎えに行ってそのまま空港で食事することにして
夕方早めにお風呂に入り、準備万端。いざ羽田へ向かう。

「お父さんお迎えに羽田空港行くよ」と言うと、
「おとうさん、かえってくるのね。はんねだくうこう・・・ぴかちゅう見に行く?」
目がきら~ん☆
「ぴかちゅう見ようね。久しぶりだね」
「ぴかちゅう持って行くの!」
と、ポケモンジェットのチョロQを取りに行く。
2月に金沢空港の売店で買ったおもちゃ。それこそ肌身離さずどこにでも
持って行ったものだった。久々のご指名。

最近お出かけというと、おもちゃやハンカチなどを自分のバッグに詰めて
お出かけセットを作るようになった。バッグといっても、濡れものを入れるプールバッグで
手に持つと引きずってしまう大きさ。詰め終わると「お母さん持ってね!」
うーん、車だからまぁいいか。そろそろリュックでも与えて自分で持たせるようにしなくちゃかね。
では出発だ~

いつも行きは環七を使うけど、帰りでしか使ったことのない山手通りで行くことにしてみる。
なんとなく、より都心に近いほうが空いているような気がしたから。
はて。一人で運転して曲がるところがわかるかしら・・・
少々不安はあったものの、なんとなくうろ覚えながら、バスやタクシーが行くからここだろう!
みたいな山勘で、無事空港へと向かう湾岸道路へ出る寸前、ちょうど新幹線が
目の前に走っている!「エヌななひゃっけいだね~」と後ろの座席からコメントが。
運転しているからちらちらしか見られないけど確かに N700 系が大阪方面に
向かって走っていった。

この道で来て良かったねぇと言いながら、湾岸道路へ出る。
すると、何とずらりと新幹線が並んでいる!
そう、ここは大井操車場で新幹線の車両基地になっているのだった。
前から見に行ってみたいねと言ってたけどこんな所にあったんだ~
夕方6時過ぎということもあってか、新幹線が一日の業務を終了してたくさん並んでいた。
いつもここを通る時は、東京方面の反対側を走り、しかも真ん中に首都高をはさんでいるために
見えなかったのだ。思いついてみるもんだなぁ。
でも・・・そうだ。飛行機の愛を確かめに来たんだよ。

やがて夕焼けの中、海底トンネルをくぐり空港へ到着。
ANAの発着する第2ターミナルに直結している駐車場には「満」の赤いサインが見える。
さすが夏休みだー。土曜日だしね。
仕方ない、ちょっと歩くけどもう一つの駐車場に入れるか。
と思いつつ、敷地内を一周する頃には「空」の緑のサインに変わっていた。
ちょうど続々と出て行く時間らしい。ラッキー!

まずは展望デッキへ。この冬には何度もここにへばりついたよねぇ。
金網のヘリによじ登って飛行機を眺める。「おおきいねー!」
やはり、愛はまだ(少しは)あった?離陸する飛行機を見ては
「速いね~飛んでっちゃったね~!ははは~!」と喜んでいる。

P1000965.JPG

夕焼け空がだんだんと濃さを増し、風が強かったせいか夏にしては空気が澄んでいて
東京湾を挟んでお台場やディズニーランド方面の夜景がきれいに見える。
でも残念ながらポケモンジェットはいなかった。
子供向けだものね。昼間の時間帯に飛んでるんだろうね。

海風に吹かれながら、金網にはりつくこと約 20 分。そろそろ到着時間になるだろうからと
中へ移動する。ガラス張りの通路からも離陸する飛行機は見ることはできるが、7時を過ぎると
すっかりあたりは暗くなり、点滅するライトだけがたよりになってしまう。

ざわざわした雰囲気に興奮しきりでフロアをあっちこっち走り回って、
大きな牛のオブジェに向かって「これなあに!」
「牛だねぇ」
「おかあさん、さわってみる!?」と鼻面をなでては「わはははは~!」
いや、さわっちゃいかんだろう。

ushi.jpg

今まで気にしていなかったが、展望フロアに牛がいたのだ。
何で牛?と、作品にコメントが書いてある。

「太古の昔、月の形に似た角を持つ牛は、天体の運行を司る使者として、
人々から崇められていた。今、このターミナルの作品『MOOON』は、
宇宙を仰ぎ、空を見つめ、守護神としてあなたの旅の平安を祈っている」

なるほど。確かに牛の角が金色に塗られて月のようだ。青い牛は夜空で
月の影になった木々がおしりのあたりに描かれている。
Moon のつづりに O が一つ多い理由は分からない。牛の鳴き声の Moo をかけてるなら
なかなかしゃれがきいている。

作者である千住博氏はこの第2ターミナルの絵を手がけていて
吹き抜けのエスカレーターに乗ったときにQたろが上も見上げて「お空だね~」と指摘していた
天井画も、足場を組んで直接描いたということだ。すごい高さだよ・・・
日頃空港を利用しても、目的ばかりが優先してこういう芸術に気がつくことがなかった。
子供の視点てするどい。む~ん!うなっちゃう。
トトロやネコバスが大人には見えないのもこんなところから来てるのかもしれないなぁ。

さて、外は暗くなったものの発着する飛行機はライトアップされているのでまだまだ楽しめる。
はしゃぎ疲れてきたのか「ごはんたべるぅ?」と言い出したので
いつもの中華料理屋さんに行き、窓際の席が空いたところで座らせてもらって待つことにする。
やはり「かぶりつき」で見ている。「あれなあに?」を連発しながら。

ほどなくお父ちゃん登場。あんかけご飯セットと海鮮しおそばを頼んで飛行機が行き交うのを
眺めながら食事。麺好きなQたろのこと(私の子供だ)取り分けた麺をつるつると平らげて
おかわりする勢い。
大きいサイズのシュウマイも半分ぐらい食べていたし、あんかけのお肉もパクパク。
ニンジン、絹さや、白菜など、野菜もいやがらずに食べている。このまま野菜好きに
なってくれるといいけどな。それにしても今日の食欲はすごい、杏仁豆腐も一人で平らげた。
いろんなものを見るとおなかがすくのかな。

Qたろのおかげで飛行場の楽しみ方がもう一つ増えた。
今度はロビーと到着ターミナルにある壁画も見に行ってみよう。

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この記事について

このページは、hirocが2008年8月11日 05:22に書いた記事です。

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